#15 世界最強を失った男
どうもみなさんおはこんばんにちは、三重野です👽
突然ですが、この度の来馬の際にマレーシアでパスポートを落としまして、まあそれはとてもとても楽しいことになりました()
今回は駐在なう。番外編としてその様子をお届けさせて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します。
…ってな感じでヌメッと始めようと思いましたが、流石に「誰?」って感じの読者の方もいらっしゃると思うので多少は自己紹介させていただきます。
三重野って誰?
奈良生まれ西宮育ちのアウストラロピテクス系ボーイです🐒
なべと同い年の中学時代からの友人。
中3のとき、彼に開進館に引きずり込まれました 笑
未だ山の大学で理系院生やってます。GUNDAMメインでサブカルとか好きです。そんな感じです。
…うーん、あんまり語ることがない
もし万が一僕のことが気になる方や質問ある人は以下のメールアドレスに質問してください 笑
yojouhansyugisya@gmail.com
はい、こんなもんでしょう!
ではではさっと本題に行きましょう。
今生の別れ
クアラルンプール国際空港、AM4:00頃着🥥
見たことない店や空港で眠り倒してる大勢の人々、異国の雰囲気に多少興奮しつつ,空港内をうろつく。
海外経験は豊富でないため、ATM一つ使うのもちょっとしたアトラクション気分である。当たり前だが案外あっけなく現金もゲット!
とりあえず旅行でほぼ確定してるゴルフやカジノに向けてテンションを上げていく。
どっちも人生初なわけで楽しみだ✨
さて、空港からなべの家へはタクシーで行くことになる。
予定では、
①現地のSIMカードをゲット
②Grab(配車アプリ)で配車してなべの家へ
という感じであった。
だが、パッと見た感じSIMのお店はまだ開いていなかったので、時間をつぶす為さらにうろつく。するといつの間にかタクシーが集まってる空港の出口付近に近づいてしまっていた。そこである男🧔に誘いを受ける。
🧔「Hey!Grabやってるよ!どこ行きたいの?」
👽「いや、友達んちに行くけどSIMカード買いたいからまだええわ。いま出ても連絡できなくなるし」
🧔「早く行ける方が良いんじゃない?SIMは途中でコンビニで買えるし、Wifiもかすよ」
うーん、ぶっちゃけどっちでもよいんだが、確かに滞在日数も少ないからなー、少しでも早く行けるならそれもありかー…
👽「じゃあよろしく頼むわ。(あやしいけど最悪ボられても早く着けるならいっか)」
と、いう感じで髪の毛モジャ男君のタクシーに搭乗、なべの家に向かう。
なべの家まで180RM。約束通りWifiも貸してくれていたので相場をしらべると80RMぐらいらしい。(先に調べとけ)
やっぱアウトやんけこのモジャ男、と思いつつもGPS的に変なところに連れていかれてるわけでもなく、最終的になべの家に早く着けるのならおっけーという事にした。
あと別にいらないのに水とパンをプレゼントしてきた。そういうのいいから(真顔)
そうこうしてるうちにナベの家の近くに着く、あとはSIMカードを買うだけである。
そこで身分証の提示を求められる。
「ん??????????????????」
「パスポートが ない😇」
少なくとも入国審査の時にはパスポートは所持していたハズ
だが、どこで落としたか不明
流石のモジャ男🧔も驚いている。少なくとも表面上は心配してくれていた。(まあこの人が…という可能性もあるけど)
タクシーの中や周辺を探し回るも見つからず…
自分の携帯では電話出来ないので、空港に連絡してもらうと、モジャ男曰く空港で拾われてるらしい。
まあこの人物を信用しきることはできないけど、とりあえず空港には行かないとラチあかなさそうなので空港へ。お値段倍プッシュだッ!(白目)
道中なべと電話。
パスポート落としたことは笑ってくれたが、モジャ男の証言なんかはめちゃくちゃ怪しむなべ。ごもっともである。すまん。
この展開は自分でもちょっと引くレベルの酷さだった。
こんなに悲しいことある?
料理の素人がなぜかレシピを無視してアレンジを加えて大失敗するみたいな感じだ👨🍳
パスポートはモジャ男に会う以前に失くしてた可能性もあるが、少なくとも無駄な往復をせずにすんでいただろう。
まあそうこうしてるうちに空港に着く。
料金はいつの間にか行き200RM帰りは250RMらしい。(ちなみに1RM≒25円)
どういう計算してるんだよモジャ男…と思うも「Tax!Tax!」「Trust me!」を連発するモジャ男に悲しくなってくる。
払わないならポリスメンを呼ぶらしい👮♂️
そのまま観察してるとポリスに電話をかけてるふりをしている。
こいつは何をやってるんだ?そして俺も何をやってるんだ…
ゴネられたし、こっちもゴネたけど、残念ながらラチ開かない感じ、話に乗る前に断るしかなかったんだなぁ。
払っちゃいけないんだろうけど、モジャ男と手を切らないと行動出来ないので勉強料として諦める💸
Goodbyeモジャ男、いい飯でも食えよ……
ということでモジャ男とおさらば完了。(今思うと電話の言質あるんだから空港内に連れて行けばよかった。)
空港で係員さんに聞き1,2時間探し回る…も見つからない。
落とし物に預けられてもおらず、無事終了😇
パスポートの発見を諦め、別の方法で帰国するための覚悟をキメる。
以降悲しみを抱えながらも漢は歩み始めるのだった…...
Step1.ポリスレポート発行
パスポートを落としたら最初にすることはポリスレポートの発行である。
つまり動きとしては「まず警察に行け」ということになる。
幸い空港には警察があるためすぐ行けた。もし普通に街中だったらもっと面倒だったかもしれない。
ポリスレポートというのは今回の場合「パスポート落としました」という事実を警察に担保してもらうための書類(と思われる)
ここでは警察の人に色々会話しながらレポートを作っていく。 空港の場合PCでカタカタ入力してくれたし、警官のPC画面をモニターに複製してくれてるので確認しやすくて早かった。
こんな感じでやりとり、やさしい兄ちゃんだった
語学力に心配のある人もいるかもしれないが、いざという時はGoogle翻訳で何とかなる。
ちなみにパスポートが無い状態でパスポート番号を聞かれることになるので注意。(まあ、覚えてなくてもどうにかはなったけど 笑)
パスポートを探すこと自体には2~3時間要したものの、警察に行ってからポリスレポートの発行自体は30分程で完了。
とりあえず、第1関門クリア。
Step2.日本大使館
既にこの時お昼前という現実から目を逸らしつつ、続いて向かったのはクアラルンプールの日本大使館。
ここでは「帰国の為の渡航書」を発行することになる。必要なモノは以下のとおり。
① 紛失一般 旅券届出書★
② 渡航書発給申請書★
③ ポリスレポート
④ 戸籍謄本(過去6か月以内に発行の原本又はコピー、画像)
⑤ 白背景の写真2枚 4.5cm×3.5cm
⑥ 帰りの飛行機の予約券
⑦ 手数料現金95RM
※★は日本大使館で貰える書類
う~む、仕方ないけど多い…まあ①~③は実質用意出来てるからいいのだが、④の戸籍謄本とか持ち歩いてる人いるのか?と思いつつ、家族に連絡しようとしてあることに気付く
「ん?自分の本籍大分県じゃね?」
そう、生まれてから殆ど西宮で育ちにも関わらず、親父の拘り(?)により家族の本籍が三重野家ルーツの地,大分になっているのである。
戸籍謄本は基本的に”本籍地のある市町村役場”で申請して発行してもらうものである(郵送してもらうことも一応出来るが遅い)。
しかしそこで救いの手が。窓口の女神曰く本当に必要な情報は、戸籍謄本ではなく「本籍地」であるらしい。つまり本籍地が書いている公的書類であればよい。
ということで住民票の発行を母上に依頼、その画像を送って貰うことでなんとか解決。
⑤の写真も地味にやらしかった。
そもそも日本大使館で撮らせてくれという感じだがそういうサポートは当然なし。
また、マレーシアは日本のように証明写真機がない為、SURIA KLCCにある写真屋さんに行って撮ることになる。
※SURIA KLCC:クアラルンプール中心街のモール
アラサーのおっさん2人が歩きながらKLCCへ、写真屋さんでは異常にピッチピチのジャケットを着せられ撮影完了📷笑
道中、ポーズとは裏腹に余裕はほぼない()
心なしか満足そうだ
⑥の帰国便予約に関しては、元々往復で予約してたが、行動がギリギリになることを避け予約変更。というかずらさないとガチで旅のメインが「パスポート紛失&渡航書作成」になるので、多少はね?
予約変更もちょっとごたついたけど今回は省略。AirAsiaのチャット担当のHiroko.Nさんに感謝✨(Hiroki.Nにも感謝)
こうしてなんやかんや必要なものを集めて再び日本大使館へ行き手続き再開。
ちなみに日本大使館では入り口で電子機器を没収される。そのため書類の必要事項(マレーシアでの滞在場所の住所)等がわからないと、その都度一度大使館を出て携帯などを返して貰わないといけなくなる。 (4周くらいした)
必要事項はメモるなり、必要画像のメールも先に済ませておくなりしよう📝
あとシンプルに待ち時間は何もできない。
大使館が垂れ流してる謎クオリティの日本映像が唯一の娯楽である。カラオケの映像並みには楽しめるだろう🎤
書類を渡して30~45分くらいで渡航書が出来上がる。これでやっと第2関門クリア。
次行くべきところは17時に閉館するので、この日に出来ることはこれで終了。このときすでに16時ごろになっていた…(白目)
Step3.入国管理局(事務所)
さて、最後は入国管理局である。
なんで出国したいのに入国管理局やねん?という感じであるが、 これは「そもそもお前ホントに日本からマレーシアにやって来たの?」って事に答える必要があるということらしい🗾
確かに自分がマレーシアで突如沸いてきた存在である可能性も否定しきれない。
来る時も関空でCAさんになぜか英語で挨拶されたし……もしかしたら、そもそも日本に”帰る”という発想が間違ってるのかもしれない。
でも自分が日本人だと信じたい。
大事なのはどうすればいいかじゃない、自分がどうしたいかだ(キリッ
はい、ということで空港で入国するときに押して貰っていたハズのスタンプを、渡航書にも押してもらうため入国管理局へ向かった。
AM6:45
スヤスヤ😴のHirokiを尻目にGrabで配車、40~50分かけプトラジャヤの入国管理局へ。
※ちなみに日本大使館で入国管理局への行き方の紙が貰えるが、入国管理局の住所間違ってる説あり。(表記の仕方等が違うだけかもしれない。)ただ、少なくともGoogleMapで打ち込んでも素直に出て来ない。「入国管理局」「Immigration of Malaysia」と調べて出てくる住所でおk💻
まあこんな建物です
AM7:45
入国管理局につく、スタンプ押して貰えるのは4階、何故かエスカレーターは3階までなので、皆は最初からエレベーターでどうぞ。8:00開始らしいので待つ。自分以外には2,3人いた。
窓口は8つ。まあネタバレすると半部以下しか稼働しないわけですが(白目)
あとゆうちょの呼び出しみたいな呼び出し番号表示板がある🏧
整理券を発行する機械はパッと見無いけどどうするんだ?と思いながら座して待つ。
AM8:00
余裕で開始しない笑
というかまばらに出勤してきてるwおいw
ここでパスポートを失った仲間が集結しだす。バングラデシュの家族👪やインドネシアのお姉さん👩と仲間意識が芽生えた。
多少不安になってきたのでみんなで入口付近の職員さんにいつ始まるの?整理券とかあるん?と聞くと、
🧕「8:20に始まる、8つあるうちの窓口の2番でパスポート紛失対応はやるよ、整理券はいらん。とりま待て」
とのこと。信じますよ…
AM8:25
余 裕 で 開 始 し な い
正確には別の窓口には受付の人が来て開始してる。というかなんかパスポート失った勢の我々以外なんか整理券もってるんだが???ホントに整理券いらんのか?
時間を気にしすぎるのは日本人の悪い癖かと思ってたけど、仲間達もちょっとおこだった。流石にこういう時は皆時間を気にするのか🙄
AM8:35
2番窓口に受付のお姉さん登場。事情を話し、書類を渡そうとすると、10個ぐらいの質問を書いた紙を渡され🧕「とりあえずこれ書け」と言われ書く。ここで整理券が発行される(整理券は後でもらえるってことだったのね)
AM10:00
やっと窓口に呼ばれる。用意した書類を渡す。
① 帰国の為の渡航書
② ポリスレポート
③ 帰りの航空券
④ 入国を確認できる書類(入国時の旅券、ホテルの滞在記録)
⑤ 紛失したパスポートのコピーorそのパスポート番号
③の帰りの航空券に関しては途中で予約変更したため紙にしていなかった。紙でほしかったらしく🧕「2階に行ってプリントアウトしてこい」と言われる。タイムロスの予感。
AM10:45
2階に下りるとコピー機が2台あって,姉さま方が受け付けている。少し待つも印刷完了。当たり前にお金かかるので注意⚠
AM11:30
4階に戻るも大分人が増えてきたせいか全く窓口に呼ばれない。100人以上は居たかな?
延々と放置プレイされる危険を感じたため、窓口呼び出しの合間を縫ってダメ元で突撃
お姉さんはめっさめんどくさそうな顔してたけど(まあそりゃそうだ)帰りの旅券情報のコピーを受け取ってもらえる。
PM12:30
8番窓口に呼び出される。100RMお支払!勉強代としては破格の値段!
※ちなみに8番窓口だけはなぜか通常モニターで呼び出されず、専用のモニターに表示され呼び出される。しかもモニター前にでっかい柱があって見えにくいので今後マレーシアでパスポートを失くす予定のある人は注意。
普通に正面のモニターに統一した方が見やすいと思うんだが…
PM1:00
お昼休みにIN
時間かかるの確定でちょい萎えしていたところにバングラデシュのお父さん👨が声をかけてくれる。
どうやら彼らは渡航書をゲットしたようだ、おめでとう。
お互いに相手の幸運を願いあいしばしの別れ。
いい人たちだった、ありがとう。
PM2:05
4番窓口に呼び出される
そして
ついに
YEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEESSSS!!!!!!!!!!!!!!!!
やったああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!
あ「ぼくにはまだ帰れる場所があるんだ。こんなにうれしいことはない…」
おわりに
。。。はい、というわけで何とか渡航書を手に入れ現在無事帰国することが出来ました。
旅が人生の縮図だとすると、生まれた途端に人権剥奪されたようなもんでしたが、何とかなりましたね(白目)
色々と時間を犠s…要したものの、なかなか出来ない貴重な体験をしたともいえるでしょう。
せっかくなので、あらためてマレーシアにてパスポートを紛失したときのステップを以下にまとめておきます。
というか僕がパスポートを落としたことを1mmでも多く役に立たさせて下さい(切実)
☆☆☆パスポート落としたときの3Step☆☆☆
Step1.現地の警察へGo!ポリスレポートを発行してもらう(約30分)
※パスポートのコピーを持つかナンバーを覚えてる方が良い。
Step2.日本大使館@クアラルンプールへGo!渡航書を作ってもらう(約半日)
用意するもの
① 紛失一般 旅券届出書★
② 渡航書発給申請書★
③ ポリスレポート(Step1でGet)
④ 戸籍謄本(過去6か月以内に発行の原本又はコピー、画像)
⑤ 白背景の写真2枚 4.5cm×3.5cm
⑥ 帰りの飛行機の予約券
⑦ 手数料現金95RM
★は日本大使館で貰える書類
Step3.入国管理局@プトラジャヤへGo!渡航書にはんこを押してもらう(約半日)
用意するもの
① 帰国の為の渡航書(Step2でGet)
② ポリスレポート(Step1でGet)
③ 帰りの航空券(プリントアウトしとくべし)
④ 入国を確認できる書類(入国時の旅券、ホテルの滞在記録)
⑤ 紛失したパスポートのコピーorそのパスポート番号(Step2でGet)
どれだけ急いでもStep2とStep3を一日にまとめることはおそらくほぼ不可能かと思われます。(急げば自由時間は増やせる)
まあ今後パスポート落とす人に真面目にアドバイスするなら、最低でもパスポートのコピーくらいは持ち歩こっか!ってことですかね。
万一落としてもだいぶ楽でしょう、切実に。
紙切れ一枚で済むので持っといて損はないと思います👍
…え?
そもそも
落とすわけない?
……
…ま、まあどんなことも一切あり得ないなんてことはあり得ないから(震え声)
最後に一言、
カジノ行ぎだがっだよ"お"お"お"お"お"お"お"お"!!!(パスポート無いと入れない)
ほな(´・Д・)」
P.S.
特に深い意味はないけどTo Be Contenued Nabe 置いときます
アリーヴェデルチ(´・Д・)ゝ